プレゼン資料の作り方

私はある時期からプレゼン資料の作り方を変えました。

昔はパワポで1から作成していました。パワポ編集に時間がかかることに加えて、時間をかけて作った資料をレビューすると指摘が入りまた直すことに時間がかかる上、レビューで自分の考えが否定されているような気持ちになることもあり、それも苦痛でした。

パワポがどうこうではなく、プレゼン内容の推敲にもっと時間が使えたら良いのに。

またパワポで1から作成すると、多くの人が似通ったレイアウトになるのを目にしてきました。字だらけのページや、デフォルトの表が挿入されているものなど。

 

例えばコンサルが作った資料は多くの場合、お金をかけて何らかの戦略案等を策定するために作られているため、後で読み返したときにも役立つ(ことを目的として)作られています。レイアウトにも工夫が見られます。

 

私のプレゼン作成手順は、以下となります。

(1)手書きでプレゼンの目的を実現するために必要な情報を考えてコマ割り(ページ割り)する。(子供の頃、漫画を描いてみたい気持ちがありましたが、絵心がないためすぐに断念しました。プレゼンという別の形で実現できた気持ちです)

入れたいデータを列挙する、表も手書きして、各ページ内のレイアウトのイメージを作成する。

最近私はPlotter A4 4mm Dot Gridのノートと、ステッドラー シャーペン 0.5mmを愛用しています。文房具にしてみると値段はやや高いですが、手触りと描き心地が気持ち良い物を選ぶと、使用頻度が増えます。

 

(2)(1)で作成したノートをカメラで撮影して、パワポ上の各ページに貼り付けます。

テキストと表はパワポで作成し直しますが、それ以外のイメージ図はそのまま貼り付けた状態で関係者の1回目のレビューで、パワポのストーリーを確認します。(私は字が汚いため、テキストや表内のテキストはパワポで書かないため他の人がとても読みづらいため)

→これは漫画家で言うところのネーム割(言葉は合っている?)という位置付けです。

ここまでは、数時間で出来ると思います。(ストーリーの案がある程度、頭の中にある場合)

(3)(2)のレビューを元に、パワポの資料を作り込みます。ここで情報が増えていき、大きなサイズのテキストはページ内に収まりきらなくなるため、だんだんテキストサイズを小さくなっていきます。プレゼン発表の場合、テキストで読めるサイズは12ptというのが定説のようです。(最近のTeamsやZoom等のWeb会議や、印刷する場合はもう少し小さくしても大丈夫なようです)

(4)3,4回レビューを行い、都度すこしずつパワポを更新していくと、あるタイミングで自分で見直しても良くできているのではないか、と思う資料も作れるようになっている(と思っています)。そのようなときにたまに「その資料、よくできているね」と言ってもらえることがあるかもしれません。

このようにプレゼン資料の作り方を変えることで、今まで作り始めが億劫だった気持ちが、すこしだけ前向きになれたような気がします。

また、自分で手書きしたレイアウトに近づけるようにパワポで資料を作成することで、完成したレイアウトは、最初にパワポから作り始める場合と較べて大きく変わりました。(きっといい意味で)また自分で手書きすることで、コンサルがどのような意図や手間をかけて資料作りをしているのか分かってきたような気がしています。