SPXLの追証が不要な理由
以下は私の考察であり、内容を保証するものではありません。
SPXLとは、S&P 500の日変動の3倍に連動することを目標に運用されている米国ETFです。ではなぜ、34%下落すると34%✕3倍=102倍なのに追証がかからないのでしょうか。
実際にはサーキットブレーカーという制度があり、この制度により1日の最大下落率は-20%となります。下落はその日の金額がベースとなるため、理論上0に近づくことはありますが、マイナスにはなりません。
例えばYahoo!知恵袋に、以下の質問がありました。
株の暴落時のレバレッジの計算方法について教えて下さい。 - ... - Yahoo!知恵袋
このYahoo!知恵袋の回答は、私には正しいかも含めて理解できませんでした。
私の回答は、以下となります。
1日目は金額を100円とすると、20%下落したらサーキットブレーカーがかかる。
SPXLはその3倍のため60%の下落となり、100円-(100✕0.6)=40円となる。
2日目は14%下落のため、SPXLはその3倍のため42%の下落となり、40円-(40✕0.42)=23.2円となる。
2日間合計でみた場合、▲34%(20+14)の下落率でしたが、レバレッジ3倍のSPXLは約▲77%の下落率(100円→23.2円に下がる)となる。
もし3日連続20%下落したら、SPXLは1/10以下(100円→6.4円)となり、早期償還される可能性がありそうです。
このロジックが正しいとすると、ETFは理論上4.999倍までできますが、この場合1日目で20%下落したら金額がほぼ0になり、即死してしまします。
私が購入後でほったらかしで過ごせそうなのはSPXL等の3倍までで、楽天日本株4.3倍ブルという4.3倍の商品もあるようですが、私にとってはリスクが高すぎるのと、今は米国市場を中心に考えているため、購入予定はありません。